綿菓子の上に軽自動車の助手席が乗っている王国では
白衣を着た大女がブリッジをしてアーチ代わりになっている。
そのアーチをくぐって王様に挨拶に行く。
宮殿は人と布でごった返していた。
入り口が3階だったので、王様のいる地下まで降りようとしたが
宮殿には階段が無く、フロアの壁際の床に30センチほどの隙間が空いているだけで
しかもそこには布が詰まっていた。
意を決して布に足をうずめると、少しずつ体が沈んでいき
全身に布がまとわり付く。
布から脱出し無事2階に着いたものの、あと2回も布にまみれる気にはなれず
行き交う人と布を座って見ていた。
