いつか飛んでやる

お座敷で会った二人の妙齢の女性に
「あなたは来年の9月で終わる」と言われる。
二人に言われたことが恐ろしかったので
「今日を逃したらもう無い」と魚の占い師の元へ。


自転車に乗ったは良いが空気抵抗がありすぎて全く進まない。


結局、魚の餌を買っただけで時間がきてしまった。
もう少し時間を延ばしてもらうようお願いしにお座敷に戻った。


お座敷の扉を開けると、おじいさんが寝ていた。
どうやら扉を間違えてしまったらしい。
おじいさんはウサギのぬいぐるみを掛け布団にしていた。
そっと近づいておじいさんの寝顔を見ると、
とても静かに、ぬいぐるみと同じ顔をして眠っていた。


吐き気とともに魚の占い師がカレンダーを掲げた姿が浮かんでくる。


もうこのまま9月を迎える準備をしよう。