2006-01-04 形態記憶の現在 背中が溶けて形が歪んでしまった。 背負っていた犬もいつの間にか逃げていた。 溶けて地面に馴染んだかつて背中だったそれはほんの少しでも 背中を構成する大事な要素だったのに。 元の背中にはもう戻れないとしたら、背中を切り離すしかないのか。 切り離した不完全な身体でのろのろと歩くのは それが現代とでもいうような、カッパの世界。